目次
はじめに
今回は、ひとつの人生観についてまとめていきます。
●TV番組「俺の持論」
●プレゼンター「中田敦彦さん」
●プレゼン内容「才能の見つけ方論」
出典は、2017年10月から2018年3月までテレビ朝日で放送されていた「俺の持論」という番組からです。
「俺の持論」は、タレントが持論を主張するプレゼンバラエティーで、全18回の放送で24個の持論がプレゼンされています。
今回まとめるのが、そのうちのひとつである、中田敦彦さんのプレゼンテーマ「才能の見つけ方論」についてです。番組の放送は、2017年11月11日の回となっています。
その他人生観についてはこちらもご覧ください


放送時点での中田敦彦さん
今となっては、吉本興業退所や海外移住といった話題、お笑い芸人と教育系Youtubeチャンネルなどで活躍されている中田敦彦さんですが、簡単に経歴をまとめてみました。
●1982年生まれ(38歳)
●2005年デビュー直後にリズムネタ「武勇伝」で大ブレイク
●複数の冠番組、レギュラー番組を持つ
●慶応義塾大学卒業の頭脳でクイズ番組などで活躍
●2015年リズムネタ「ラッスンゴレライ」の完コピが話題になる
●2016年楽曲「PERFECT HUMAN」が話題となり、同年の紅白歌合戦に出場
ー「俺の持論」「才能の見つけ方」放送ー
●2019年「中田敦彦のYoutube大学」で教育系Youtuberとして活躍
●2020年末吉本興業を退所
●2021年海外へ移住
2005年:リズムネタ「武勇伝」
2015年:リズムネタ「ラッスンゴレライ」の完コピ
2016年:楽曲「PERFECT HUMAN」
2019年:Youtubeチャンネル「中田敦彦のYoutube大学」
このあたりが大きな話題となったため、印象的なのではないでしょうか?
「俺の持論」放送時点での中田敦彦さんは、「武勇伝」で大ブレイクし、約10年間の時を経て「ラッスンゴレライ」完コピと楽曲「PERFECT HUMAN」で再度大きな飛躍をしたという状態でした。
「才能の見つけ方論」の内容①経歴など
そんな状態の中田敦彦さんが、デビューから放送時点の約13年で感じた持論「才能の見つけ方論」をプレゼンしています。
ブレイクと周囲の声
まず、冒頭で、「13年間のオリエンタルラジオとしての活動は、順風満帆ではなく、コンプレックスや劣等感だった」と振り返りました。
デビューして即大ブレイク、その後冠番組やレギュラー番組を複数抱えて、華やかで成功者といった印象がありますよね?
ですが、様々な周囲の声によって「お笑いの才能があるのか?」とたくさん悩んだそうです。
お前らなんて芸人じゃねぇ、面白くはねぇ
「武勇伝」あんなものは宴会芸だろ
来年には消えるだろ
これらの周囲の声を気にして悩み、自分も周囲も見えなくなったと語っています。
悩んだ結果「漫才」を頑張る
芸人だったら漫才やコントをやってみろ
漫才やコントの大会で決勝に出てみろ
といった声から漫才を頑張ってみましたが、なかなか結果が出なかったと語っています。
たしかに、オリエンタルラジオの印象は、先ほどのように「武勇伝」「ラッスンゴレライ」「PERFECT HUMAN」ですよね?
約10年ほど、自分も周囲も見えなくなり、得意としない漫才やコントを頑張ってきたそうです。
オリエンタルラジオの方向性
そんなあるとき、Youtubeで「オリラジ」と再生回数順で検索したところ、「バラエティでふざけてる動画」が上位に、「漫才のネタ動画」は下位に表示されていたそうです。
「歌って踊ってふざけている方が、一生懸命稽古したネタより見られている」つまり、ふざけている方が向いているのでは?と考えたそうです。
その仮説が確信に変わったのが、2015年にリズムネタ「ラッスンゴレライ」の完コピが大きな話題になったこと。
周囲の声にあった「芸人はこうあるべき」から外れたところに需要があると考え、翌年には楽曲「PERFECT HUMAN」で大ブレイクしました。
「才能の見つけ方論」の内容②向き不向きとコンプレックス
この経験から、約10年の「向いていないこと」を頑張っていた期間について、「遠回りしたな」「向いていないと感じていた中で周囲の声に惑わされてしまったな」と感じたそうです。
エピソード:魅力に気づいていないことが多い
●新潟県「粟島」という小さな島でご当地グルメを探すといった内容
●日中インタビューして島を回るが「こんな小さい島には何もないよ」「うちの島は何もないよ」と何も見つからなかった。
●夜に居酒屋でスタッフと反省会。
●そこで大皿でとてもおいしい大盛りのイカ刺しが出てきた。
●「どこで釣ったんですか?」と聞いたところ、「釣ったんじゃなくて拾ったんだよ」と。
●粟島では、雨が降って海が荒れた翌日の朝は、波打ち際にイカが打ちあがるそう。
●「それが大量だったんですね」と発したら「いや、これは1匹分だよ」と。
●「このイカ知らねぇのか?」と写真を見せられたところ、人間サイズのイカが映っていた。
●「ネタあるじゃん!」「昼言えよ!」と思った。
●「なんで言わないんですか?」と言ったところ「当たり前の話だから」「そんなにビックリされるなんて思ってもいなかった」と。
このイカは「タルイカ」というそうで、食用最大のイカと言われています。google画像検索
このとき、中田敦彦さんは、「俺とこの島一緒じゃん」と思ったと語っていました。

俺たちは、ふざけることしかできない芸人です。
漫才、コント下手くそです。
ふざけることしかできないんですよ~。

うちの島には何もないよ。
おいしいものも、有名なものもないです。
巨大なイカしかないんですよ~。
コンプレックスと才能
このことから、「人は自分の良さに自分では気づけない」
なぜなら、「当たり前に備わっているから」
そして、「その良さはコンプレックスであることが多い」
なぜなら、「みんなが持っていない=人と違うから」
つまり、「ダメな部分だと思っていることが多い」
でもそれは、「みんなにできないことである=才能」
才能はコンプレックスの裏側にある
優れるな、異なれ
まとめ
このように、自分が当たり前だと思っていることは、他の人の当たり前ではありません。
そして、自分の人と違う部分は、自分の魅力、才能なのです。
当たり前だと思っている分、気づきにくい。
コンプレックスと感じているかもしれないが、才能はそのコンプレックスの裏側にある。と語っていました。
そして、「優れるな、異なれ」というように、優れようと競争せずに、少し方向を変えるだけでオリジナルになり得る。異なることが才能になっていくという、ひとつの考え方、人生観をもたらしてくれました。
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