目次
はじめに
今回は、大学の講義にあった「行動経済学」の「合理的」に行動するについての学びがとてもためになったのでまとめていきます。
「行動経済学とは」「合理的とは」「講義での例題」について分けてまとめていきます!
行動経済学とは
行動経済学とは、経済学の数学モデルに心理学的に観察された事実を取り入れていく研究手法である(Wikipediaより)。
経済学と心理学の掛け合わせと表現されることもあり、マーケティングと親和性が高いともいわれています。

人間生活に欠かせない経済活動を多角的な視点(歴史や仕組みや法則性など)から考察する学問(マイナビ進学より)
人間の心理や行動がどのような原理で動いているかを研究する学問(マイナビ進学より)
経済学においては、「人は経済的合理性だけに基づき、個人主義的に行動する」と定義されていますが、実際は、「人は時と場合で合理的ではない行動」をとります。つまり経済学の理論に当てはまらないケースがあるために、心理学を取り入れ、より現実に近い経済活動の研究が「行動経済学」となります(マナミナより)。
経済学での大きな範囲で全体的な経済状況と、心理学での小さな範囲で個人の行動心理を掛け合わせた学問であることが分かります。
合理的とは?
合理的=理にかなっていること
前述の行動経済学とは?で出てきた「合理的行動」についてです。
合理的とは、道理や論理にかなっているさまのこと(weblioより)。
「理にかなっている」「能率がよく無駄がない」といったことを指します。
前述でも記載したように経済学的には、「人は経済的合理性だけに基づき、個人主義的に行動する」と定義されています。
つまり人は理にかなった行動をしているということになりますが、実際は「人は時と場合で合理的ではない行動(非合理的な行動)」をとっています。
非合理的な行動の例
有名な心理学の実験です。
- 目の前に1万円があります。
- その場にはあなたともうひとりの合わせて2人がいます。
- いまからこの1万円を2人で分けます。
- 配分権は相手にあります。
- あなたがこの配分に承諾すればお互いが配分に沿ってお金を貰うことができます。
- 拒否や異論があれば2人とも1円も貰えず、1万円は回収されてしまいます。
このような条件を説明された上でゲームをした際、配分があなた1,000円、相手9,000円を提示された場合、合理的判断であればマイナスになる損はないので承諾します。ですが一定数は相手と比較をして拒否や異論をして1円も貰えない非合理的な判断を選択します。
顧客の囲い揉みでよくあります。
- 少し前によくあった携帯大手3キャリアの無料券配布
- 牛丼やドーナツなど無料券が毎週配布されるキャンペーンを定期的に行っていました。
その日は長蛇の列で大変そうでしたよね?
毎週300円程度の無料クーポンが発行され、長蛇の列に並んで品物を入手する。年間通して行っているわけではないので、半分の25週分だとしてすべて使ったとしても7,500分の無料券になります。であれば、月々1,000円でも安くなるキャリアに乗り換えた方が最初の手続きだけで年間12,000円の恩恵があるので合理的です。
その他一例についてはこちらをご覧ください。
このように、マーケティングとしても活用されて非合理的な選択を無意識のうちにしていることがあるのです。
講義で出た例題について
例題の概要
そして、わたしがこの「行動経済学」が面白いと思ったきっかけについては、講義で扱った行動経済学をテーマにしたゲームでした。
皆さんも考えてみてください。
- 今からこの教室にいる全員(50人くらい)に紙を配ります。
- そこには1~100の中から一つ数字を選んで記入してください。
- ただし、ゲームなので勝敗の条件があります。
- その条件は、すべて回収してその平均値に最も近かった人が優勝となります。
- 優勝者には景品を用意しています。
こんな感じのゲームでした。
最終的な数字は13くらいだった気がします。私は20あたりを選択した記憶があります。うろ覚えですが重要なのはここではないのでお許しください。
講師は、実験のために毎期の講義で行っているとのことでした。大体「10」付近の数字に落ち着くとのことでした。
皆さんはいくつの数字を想像しましたか?
私が20あたりを選択した理由
優勝を狙って考えました。
1~100を選んで平均値に近い人が優勝ということだったので、まずは単純に1~100の平均である「50」が浮かびました。
ですが、講義を真面目に受けていない人もいたので、テキトーに選択する人もいるだろうな。と思いました。ここからは想像の世界です。
「1~100をテキトーに選ぶ人」「平均の50を選ぶ人」「先を読む人」の3つに分かれるかな。その割合がどれくらいかな?と考え、少なからず8割くらいは「50より低い数字を選ぶだろう」と思い、さらに半分の「25」から少し低い「20」あたりを選択した。という思考回路でした。
皆が合理的判断をすると、、、
重要なのはここからです。講師は、「皆が合理的な判断をすると、平均値は限りなく「1」に近づく」と言っていました。
要するに、上記で考えた3パターンのうち「先を読む人」が、合理的に合理的にと先々を考えていくと最小値の「1」にたどり着くという訳です。
ですが、講師が実験のために毎期行っている結果だと「10」付近で落ち着く。とのことだったので、気づかずに「非合理的行動」をとっているのだなと感じました。
まとめ
今回は、大学の講義で学んだ「行動経済学」についてまとまました。
また、いくつかの例を挙げて、「人は時と場合で合理的ではない行動」をとっていることについてまとめました。
「行動経済学」が面白いと思ったきっかけに、「確かにな」や「なるほどな」といった魅力が詰まっていたことがありました。
例えば、1万円山分けゲームにおいても、同じ1:9の比率だとしても額が1万円か100万円かで選択が変わる場合もあります。
日々の出来事に対して、合理的な行動は何なのか?考えるきっかけになればと思います。

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