目次
はじめに
2021年。明けましておめでとうございます。
新年1記事目は、「漫画バビロン大富豪の教え」のまとめです。
お金にまつわる知識ということで、新年にふさわしいと思いこのテーマにしました。
私がこれを読んだのが2020年10月でした。楽天SSのSPU倍率の理由と中田敦彦さんのYouTube大学にて取り上げられていていて興味を持ったためです。
Youtube大学では3本の動画に分けてストーリーと内容が紹介されています。非常に内容の濃い本であり、尚且つ漫画で気軽に読めるというところでオススメです。
私が実際に購入したのは、楽天Koboの電子書籍でした。
漫画「バビロン大富豪の教え」について
概要
まずは、「バビロン大富豪の教え」について軽く触れておきます。
舞台は、古代のバビロニア王国となります。
金融の起源ともいわれるバビロニア王国を舞台に、100年語り継がれ、お金を「貯める」「守る」「増やす」原理原則が学べる物語となっています。
バビロニア王国での物語
バビロニア王国での話は、武器職人の息子バンジルと、友人で商人の息子コッビの物語となっています。
ある日、バンジルとコッビはこんな会話をします。
お互いが「お金持ちになる」ということでした。そして、街を歩く富豪をみて、自分とその富豪と何が違うのかを疑問に思います。
バンジルとコッビは、毎日汗水流して働いても、その富豪みたいな生活になることが想像できませんでした。
そこで「お金持ちに、お金持ちになる方法を聞きに行こう」と、バビロンの大富豪アルカドに、直接聞きに行きました。
アルカドは事情を聞き、バンジルとコッビに「お金持ちとは何か?」を問います。2人は「お金をたくさん持っている人」と答えましたが、「それはお金持ちではない」とアルカドは返しました。
いくらお金を持っていたところで、使い切ってしまえばお金持ちでは無くなります。ではお金持ちとはどういう人なのか?それは「お金の増やし方を知っている者」である。とアルカドは言います。
このような導入から、主人公のバンジルが、バビロンの大富豪アルカドの教えの元、訓練と修行を繰り返し、バビロニア王国の発展となっていく物語となっています。
では本題の、「バビロン大富豪の教え」の7つの教えと5つの法則についてまとめていきます。
- 収入の十分の一を貯金せよ
- 欲望に優先順位をつけよ
- 貯えた金に働かせよ
- 危険や天敵から金を堅守せよ
- より良きところに住め
- 今日から未来の生活に備えよ
- 自分こそを最大の資本にせよ
- 家族と自分の将来のために収入の十分の一以上を蓄える者の元には黄金は自らを膨らませながら、喜んでやってくるだろう
- 黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう
- 黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう
- 自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防衛に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう
- 非現実的な利益を出そうとしたり謀略化の甘い誘惑の言葉にのったり己の未熟な経験を盲信したりするものからは黄金は逃げることになるだろう
7つの教え
1、収入の十分の一を貯金せよ
まずは簡単そうに見えて意外とできない「貯金」についてです。
人は、月収20万円なら、月収20万円の生活をします。
月収100万円になれば、月収100万円の生活にシフトしてしまいます。
当たり前ですが、稼ぎが上がれば上がっただけ生活水準が上がってしまえば、一向にお金は増えません。
まずはこの行動を知り、「収入=支出」を「収入>支出」にしましょう!ということになります。
当たり前ですが、毎月貯金は増えていきますよね?
どんなに少ない収入でも十分の一を先取りで貯金に回せば、お金が減っていくことはありません。
人間の欲望にはきりがないものです。
それを理解し、先取りで蓄えることが第一ステップなのです。
2、欲望に優先順位をつけよ
「1、収入の十分の一を貯金せよ」が出来たら、次は残り十分の九で生活しなければなりません。
先ほども述べたように人は、月収20万円なら20万円に収まる生活をし、十分の一を貯金した残りの18万円となればそれに収まる生活をします。
その中で、何が必要か優先順位をつけることで、本当に必要なものが見え、価値観が定まってきます。
ここまでの1,2に関しては、欲とどう折り合いをつけるかということが重要になります。
欲望にはキリがないため「地位材」「非地位材」を知ることが大切かと思います。

3、貯えた金に働かせよ
「1、収入の十分の一を貯金せよ」と「2、欲望に優先順位をつけよ」ができれば貯金は増えていきます。
次はそこでこの貯えた貯金に働いてもらいます。現代でいう、債券や株式、投資信託などの配当や利子がこれにあたります。いわゆる投資に当たるものです!(自己投資も含める)
お金には投資によって自己増殖していく特徴があるためです。
そして現代においては、r>gと言われ、労働収入の成長率より資産収入の成長率の方が大きいとされています。


「3、貯えた金に働かせよ」については、1と2を繰り返し、最低限の生活防衛資金から上振れた余力のある資金で行いましょう。(投資とギャンブルの違いを抑える)

4、危険や天敵から金を堅守せよ
1,2,3によって貯めて増やしたお金は、不意になくなってしまう可能性もあります。
それは詐欺やぼったくり商品への投資などであり、お金を持つと都合のいい儲け話が舞い込んでくるようになります。
守るために知識を蓄積することを怠らず、かつ、全てをつぎ込むといった賭けにでないことで守ることができます。
また、投資商品などについては、アドバイスを受ける人と実際に買う人(窓口)を分けることで、本質を見ることができ、守る力につながります。
5、より良きところに住め
だだ安いところに住めばいいというわけではありません。
住む場所は拠点となり、行動範囲の中心になります。また、幸せな生活と密接に関係していると言えます。
豊かさや満足度となるので価格だけで判断しないよう気を付けましょう。


「余力がどれくらいあるのか」「それに対して優先度はどのくらいあるのか」「どんな幸せや豊かさ満足度が得られるのか」などを天秤にかけることができ、判断することができるようになります。
6、今日から未来の生活に備えよ
これは将来の不安への対策です。
人間は皆必ず死を迎えます。また病気やケガなど収入を得られなくなることもあります。
今のうちから未来の不安に備えることで、時間を味方につけることができます。

将来の不安に今から備えましょう。
また、不安のためにという理由だけで保険加入するのではなく、公的保証として得られるお金が充分なのか不充分なのか?必要なお金はいくらなのか、備えられているのか?を判断しましょう!
7、自分こそを最大の資本にせよ
作中では、ここまで6つの教えとして「知識のもとでは皆が平等」という考えの元、アルカドがお金の講義の場で話していました。
そして、「ここの間(アルカドと受講者)には壁がある。その壁とは何か?」という問いをしました。
バンジルは、「知識の前では皆平等、そして俺たちは知識をもらった。ならばその壁は、動いた者とそうでない者だ」と答えました。
アルカドは、勝利の女神は行動した人間にこそ微笑むと言い、ともにバビロンの繁栄を誓おうと講義を終えました。
現代においても、自分を売り込む力、スキルを持つ者こそが最大の資本となります。そしてその力やスキルは行動をしなければ身についていきません。
はじめのお金を運んでくるのは、自分自身なので、能力ももちろんですが根本の健康も大切にしましょう!
お金と知識の旅
物語は、この講義を経て、試練を与え進んでいきます。
アルカドは、バンジルを呼び、選択をさせました。
どちらか一方を手に入れるとしたらどちらを選ぶかという選択でした。
バンジルは、講義での学びを思い出し「知恵の袋」だと答え、「理由は、今お金があれば目の前の幸せは手に入るかもしれないが、その先の安心までは買えないから。」と説明をしました。
これに対してアルカドは、「それを証明してみろ」と旅に出る試練を与えます。
- お金の袋と知識の袋両方を持ち旅に出る
- 価値が「知恵>お金」ならば、お金を増やすことができるはず
- 知識の袋はお金が無くなるまで開けてはならない
- 無一文から知恵だけでお金を増やせるか
- 2つの袋いっぱいにお金を増やせるまで帰ってこれない
という内容でした。
バンジルこの旅を経て、賭け事や商売など様々な経験をします。まさに、7つの教えを経験していったのです。
最終的には、商売相手を間違えてお金が無くなり、知識の袋を開けたとき、5つの法則が記されていました。
5つの法則
- 家族と自分の将来のために収入の十分の一以上を蓄える者の元には黄金は自らを膨らませながら、喜んでやってくるだろう
- 黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう
- 黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう
- 自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防衛に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう
- 非現実的な利益を出そうとしたり謀略化の甘い誘惑の言葉にのったり己の未熟な経験を盲信したりするものからは黄金は逃げることになるだろう
お金を全て失ったバンジルは、この5つの法則の元、一から教えに沿って働きました。
3年後、旅から戻ってアルカドの元へ行きました。
バンジルは、旅のゴールである2袋いっぱいにお金増やしました。と2袋いっぱいのお金を出しました。同時に旅の出来事を話しました。
そして、さらにもう1袋のお金を差し出し、「知恵でお金を3倍にした。これが知識がお金よりも大切だという証明です」と言い、バンジルなりに「知識>お金」の価値であることを証明しました。
まとめ
大富豪の教えは、シンプルですがそれが難しいのです。
そして、知らなければ欲望のままに生きてしまう人間の弱さも働いています。
普段の生活を当たり前だと思わずに多感的になることで、このような知識に触れ考えることができます。
これ以外でも、受けた影響を鵜呑みにしなくとも、選択肢となることが重要だと思います。
バンジルも大富豪の教えをもとに行動し、富を得ました。
- 収入の十分の一を貯金せよ
- 欲望に優先順位をつけよ
- 貯えた金に働かせよ
- 危険や天敵から金を堅守せよ
- より良きところに住め
- 今日から未来の生活に備えよ
- 自分こそを最大の資本にせよ
- 家族と自分の将来のために収入の十分の一以上を蓄える者の元には黄金は自らを膨らませながら、喜んでやってくるだろう
- 黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう
- 黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう
- 自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防衛に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう
- 非現実的な利益を出そうとしたり謀略化の甘い誘惑の言葉にのったり己の未熟な経験を盲信したりするものからは黄金は逃げることになるだろう
ひとつの指針となるとてもためになる教えだと思いました。
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