目次
はじめに
今回は、中田敦彦さんのYoutube大学「稼げるビジネス」より、以前にまとめた「従業員マインド」と「事業主マインド」のステップとして、ビジネスモデル・稼ぐ仕組みについてまとめていきます。
コロナ禍において関心が高まっている副業や転職においても活きてくるポイントかと思います。

動画では、「実業之日本社」出版の著者「事業家bot」より、書籍「金儲けのレシピ」の参考を紹介されていました。
本記事では動画内で紹介されていた「客が作業する」と「上限がない」に絞ってまとめていきます。
冒頭「この世のカラクリを知る」
この世のルール(資本主義社会)
冒頭の書籍の紹介では、「この世のカラクリを知らないとお金は稼げません」という資本主義のルールについて触れていました。個人のスキルや能力、マーケティングやセールスはもちろん重要ですが、稼げるかどうかはその根本にあるの「ビジネスモデル・稼ぐ仕組み」に依存することを挙げていました。
2つのNGなビジネスモデル
その根本である「ビジネスモデル・稼ぐ仕組み」において、NG(難しい)とされている要素が2点あります。
- 固定費がかかる(大きい)
- あらゆる側面で上限がある
いわゆる店舗型ビジネスです。テナント料や人件費などの固定費に加え、提供できる時間や数に上限があるために「ビジネスモデル・稼ぐ仕組み」に依存して、稼ぎが限定されています。
この「固定費」と「上限」という点を見直したビジネスモデルについてまとめていきます。
客が作業をするビジネスモデル
まず「固定費」を見直したビジネスモデルについてです。それが「客が作業をする」というビジネスもですです。
IKEAのケース
例で挙げられていたひとつが、スウェーデン発祥の家具量販店IKEAのケースです。商品在庫を置く倉庫と商品やショールームとしての展示場を併せ持った、大型の店舗が特徴的なお店です。
このような展示場を回り、気に入った商品をチェックし、後の倉庫でお客さん自身が探し、お客さん自身が運んで、お客さん自身が組み立てる。といったように、通常では従業員が行うことをお客さんが行っています。
ですが、お客さん側も仕方なくやっているのではなく、それも楽しんでやっています。
ここで、双方良しのモデルが出来上がります。IKEAとしては、人件費を浮かせた分利益率が上がります。お客さん側としては、楽しく安価で家具が購入できる。ということを実現したモデルと言えます。
焼き肉屋・お好み焼きもんじゃ屋のケース
例で挙げられていたもうひとつが、街中によくある焼き肉屋・お好み焼きもんじゃ屋のケースです。
焼き肉屋・お好み焼きもんじゃ屋では、お客さんが注文し、素材が提供され、お客さんが調理する。といったように、通常では料理店なので調理もお店側で行って、すぐに食べれる状態で提供されますが。調理の工程をお客さんが行っています。
ですが、お客さん側も、家ではなかなかできない食事の調理を楽しみながらしています。
ここで双方良しのモデルが出来上がります。お店側としては、材料と場所を提供するだけで一流の料理人や調理師を雇う必要がありません。人件費を浮かせた分利益率が上がります。お客さん側としては、家ではなかなかできない食事の調理を楽しみながらしています。ということを実現したモデルと言えます。
お店は固定費を削り、お客は価値を感じた
このように、通常はお店側で固定費を掛けてお客さんの元に届けることを、あえてお客さんにさせることで、体験という価値を生み出し、双方良しを確立させたビジネスモデルとなっています。
これが稼げないビジネスの要因である「固定費」を見直した例です。
上限がないビジネスモデル
続いて「上限がある」を見直したビジネスモデルについてです。インターネットの普及によって実現可能となったケースと言えます。
お笑い芸人→Youtuberのケース
例で挙げられたひとつが、お笑い芸人からYoutuberのケースです。今まではテレビ番組を主として活躍されていたお笑い芸人ですが、近年は、テレビ番組とYoutuberとしての配信といった2場面で活躍の幅を広げているのが印象的かと思います。
この2場面ともメディアという点では同じですが、ビジネスモデルとしては全く異なります。
今までの主流だったテレビ番組の場合、お笑い芸人は番組出演料としてその場限りの収入源でした。
限られた時間の中で、オファーを受け、スケジュールを組み、収録をする。収録後は編集等の番組制作が施され、私たちが見ているテレビで放送される。といったモデルでした。
つまり、番組1本あたり○○円というモデルです。
一方、Youtuberの場合は、動画1本の出演で○○円ではありません。
Youtubeの収益は、広告収入として、動画視聴回数と広告の組み入れとして変動します。また、テレビ放送と違い、ネット環境さえあれば、視聴者はいつでもどこでも何度でも見れることから、再生回数は伸びていき、収益も増えていきます。
つまりコンテンツ提供によって収益を得るモデルです。
このように、1本に同じ時間かけていたとしても、テレビ出演料は1回限り、Youtube動画は半永久的といった収益発生の違いがあります。
これにより「時間」「身体」「収益」の「上限がある」を見直しとなりました。
学習塾のケース
例で挙げられていたもうひとつが、この「上限がある」を見直した先駆けとも言える、学習塾「東進ハイスクール」のケースです。
東進ハイスクールは、林修先生の「いつやるか、今でしょ」が2013年度の新語・流行語大賞を受賞するほど話題になりました。この東進ハイスクールは、予備校革命として学習塾のビジネスモデルを変えたと紹介されていました。
講師ひとりに対して受講生数十人の学習塾が主流でした。
また、学校より密度の高い個別指導や家庭教師といったビジネスモデルがありましたが、どちらも上限があるというのが、予備校のモデルでした。
東進ハイスクールが導入したのが、ビデオでの講義でした。
講師は、一度講義をビデオに収めてしまえば良い。受講生は、いつでもどこでも何度でも繰り返し受講できる。ということで「上限がある」を見直ししました。
ビデオとして、インターネットを介して受講ができれば、教室に受講生〇〇人という上限が無くなります。また講師の数にも上限が無くなります。
「1回あたりの報酬・料金」と「コンテンツ販売・購入」のビジネスモデルの違い
このように、例で挙げたテレビ出演のお笑い芸人や対面式学習塾のビジネスモデルは、1回あたりのやり取りであり、Youtuber芸人やオンライン型学習塾のビジネスモデルは、コンテンツを扱う上限の無いやり取りとなります。
Youtubeもオンライン配信もインターネットの普及によって可能となった上限を無くすビジネスモデルと言えます。
ビジネスモデルを知る重要性
書籍「金儲けのレシピ」Youtube大学「稼げるビジネス」より、商売をする上で根本となるビジネスモデルを知ることの重要性が分かったかと思います。
ピラミッドで表すと以下のようなイメージかと思います。


そもそも稼げるビジネスモデルなのか?➡稼げる市場なのか?稼げる戦略なのか?➡スキルや能力を持ち合わせているか?これが意外と見えていないこの世のカラクリとして取り上げられていたのかと思います。
このポイントも、コロナ禍において関心が高まっている副業や転職において活きてくるポイントかと思います。
まとめ
今回は、中田敦彦さんのYoutube大学「稼げるビジネス」より、以前にまとめた「従業員マインド」と「事業主マインド」のステップとして、ビジネスモデル・稼ぐ仕組みについてまとめました。
コロナ禍において関心が高まっている副業や転職において活きてくるポイントかと思います。
ビジネスモデルは、商売の仕組みです。世の中は、様々な商売があって成り立っていますが、それぞれ仕組みが違い、収益の流れも違います。
そこでポイントとなってくるのが、どんな商売をするにせよ、ビジネスモデルが根幹であり依存しているという点です。
書籍と動画では、NGな(難しい)ビジネスモデルとして2つの要素を挙げていました。
- 固定費がかかる(大きい)
- あらゆる側面で上限がある
いわゆる店舗型ビジネスです。この要素を見直した例として「客が作業する」と「上限がない」の例を取り上げました。
ビジネスモデルは土台の部分。ここが小さいと上に乗ってくる戦略やスキルも限りが出てしまいます。

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