目次
はじめに
今回は、以前にまとめた「複利の力」について、深堀りしていこうと思います!

具体的にどう深堀していくかについては、タイトルにあるように比較をして、「即行動、早期行動がどのくらい重要か?」「継続することがどのくらい重要か?」ということについてまとめていきます。
「複利の力」ついておさらい
まずは、簡単に「複利の力」についてのおさらいです。
「複利の力」とは?
グラフで表すとこのようになります。

これは、毎月5万円(=毎年60万円)を継続的に50年間、年利6%の投資商品に投資していった場合のシュミレーションです(複利の力が分かりやすいように50年に設定しています)。
元本累計は、毎年60万円で一定なので直線的に増加しているのに対し、
運用益累計は、時が経つにつれて曲線的に増加しています。
長期間運用をすることで、運用益をグングン成長させることができる効果のこと
「複利の力」は、理論物理学者アインシュタインが「数学における最も偉大な発見は複利の力である」と認めています。
比較シュミレーション
では、前回は、投資額と運用期間を設定してのシュミレーションでしたが、今回は比較のシュミレーションを行います。
比較内容がこちら↓
●21歳から30歳までで、年間約50万円×10年間=約500万円の投資
●30歳以降、新たに投資はしていないが、10年間で投資した約500万円を放置(継続運用)
●毎年、年利6%で運用
●31歳から60歳までで、年間約50万円×30年間=約1,500万円の投資
●毎年、年利6%で運用
早期に投資を始めたけど追加投資を途中で止めたAさん。
少し出遅れたけど継続的に投資を続けたBさん。
まとめると以下のようになります。

右から2つ目が60歳時点の評価額です。
Aさんは、約4,010万円
Bさんは、約4,190万円
となっています。
差額は約180万円です。
投資額が1,000万円、投資期間が20年も少ないAさんですが、
運用期間が10年長いという点で、60歳時点での差額は約180万円少ないという比較になります。
また、56歳時点までは、Aさんの方が約40万円多いという比較になりました。
グラフだとこのようになります。


シュミレーションから分かること
投資を始めるのが早ければ早いほど「複利の力」を活かせる
「複利の力」は長期になれば長期になるほど、大きな影響をもたらします。
シュミレーションで見られるように、10年早く投資を始めたAさんは、60歳時点での「複利効果(グラフ黄色の額)」がBさんよりも大きいことが分かります。
年利6%でも、10年、20年と繰り返されるととてつもないパワーを発揮します。


途中で投資を止めてしまうと逆転する
また、いくら投資を早く始めて「複利の力」を活かしたとしても、途中で止めてしまうとシュミレーションのように56歳を境にAさんとBさんでは評価額が逆転しています。
継続して投資すること(資産を買い続けること)も重要なポイントなのです。
仮にAさんが30歳以降も年間50万円の投資を継続したとすると、このようになります。

グラフでは、同じ動きなので分かりにくいかもしれませんが、左の桁を見てみてください。
評価額は、60歳時点で8,000万円を超えています。
先ほどは、500万円の投資額を運用し、約4,000万円となりました。
31歳~60歳の30年間×年間50万円の投資=1,500万円の追加投資で、さらに約4,000万円を築き、約8,000万円の評価額となります。
途中で止めない!ドルコスト平均法について
もう1点、シュミレーションからではありませんが、、、
株や債券はリスク資産と言われ、評価額がプラスにもマイナスにも変動する可能性(リスク)を持っています。
Aさんのように10年間の投資で止めてしまうとその10年間の影響が大きく起因します。
この投資を40年間継続すれば、10年間の影響が期間によって分散されます。

ドルコスト平均法は、だれも未来が予測できないという事実をもとに、定期的な投資によって、期間の平均的な買い付けをしていく方法となります。
安いときに買って、高いときに売れれば、その差分が利益になるので、できれば最安値で買って最高値で売りたいものです。
それができないがために、現実的な方法と言えます。
まとめ
今回は、「複利の力」についての深堀りをまとめました。
早期に投資を始めたけど追加投資を途中で止めたAさん。
少し出遅れたけど継続的に投資を続けたBさん。
AさんBさんの投資の仮定から、比較をして、「即行動、早期行動がどのくらい重要か?」「継続することがどのくらい重要か?」をまとめました。

同じ年利6%で運用した時の比較となります。
「複利の力」を活かすための期間を味方にすることができます。
ドルコスト平均法や市場の動きに対する「リスク分散」に直結します。
そして、本ブログでは、まずは「つみたてNISA」をスタートすることをオススメしています!



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