はじめに
今回は、とある言葉を紹介します!それはタイトルにもある「疾風に勁草を知る」という言葉です。
私が高校の時に知った言葉で、人生の教訓にもなっているので紹介したいと思いテーマにしました!
こんな経験はありませんか?
- あの人、機嫌が良いときは良いんだけど機嫌が悪いと関わりたくない。
- あの人、忙しいとき言葉きついよね。
または、よくよく振り返ってみると自分もそうかもしれない。
落ち着いているときやあまり忙しくないときはとても穏やかですが、立て込んでいたり忙しいときは気性が荒くなる人は多いですよね。
もしかしたら自分もそうかもしれないなんてこともあると思います。
そんな時に今回紹介する「疾風に勁草を知る」を思い出してみてください。意識や行動が変わってくると思います。また、悪影響を及ぼすストレスが少ない人生になるかと思います。
「疾風に勁草を知る」について
言葉の発祥
この言葉は、中国の後漢書の王覇伝に書かれている言葉です。実際には「疾風知勁草」という漢文で、読みとして「疾風に勁草を知る」となります。
- 後漢:西暦25~220年に存在した中国の古代王朝。紀元前206~8年に存在し、一度滅ぼされた漢(前漢)の再建。
- 光武帝(劉秀):後漢王朝の初代皇帝。
- 王覇:後漢王朝の武将。
中国の後漢書は、中国の後漢王朝の書物であり、王覇伝は、後漢王朝の武将である王覇のストーリーというようなイメージです。
「疾風に勁草を知る」は、一度滅ぼされた漢(前漢)の再建による戦いにおいて、劉秀と王覇の関係から生まれた言葉です。
どのようなストーリー?
- 一世紀の中国で、「新」という王朝に対する反乱があちこちで生じていた時代
- 豪族の一人である劉秀も新王朝打倒に立ち上がった
- しかし苦戦が続き、旗揚げ当時の仲間は次々に離れていった
- その中でひとり残っていたが武将の王覇だった
- 劉秀は王覇に「疾風に勁草を知る」と言った
- 苦戦を共にした王覇の力もあり、劉秀は天下統一を果たし、後漢王朝の初代皇帝となる
出典:コトバンク
意味について
古代中国の戦いにおいて生まれた言葉であることが分かったかと思います。では、どのような意味なのかをまとめていきます。
- 疾風:強い風、突風という意味。苦難・困難・逆境・劣勢など悪い立場にいる状態に例えられている。
- 勁草:風や雪に耐える強い草という意味。意思・信念・節操など気持ち面の強さに例えられている。
この2つの熟語から「疾風に勁草を知る」は、激しい風が吹いてはじめて丈夫な草が見分けられる。苦難にあってはじめて、その人の節操の堅さや意志の強さがわかるということ。という意味になります。
また、私が高校時代に知ったときは以下のような文もありました。
猛烈な疾風に耐えてこそ、くじけて折れることのない「本物」を知ることができる。
激しい風が吹いてはじめて強い草が見分けられる。すなわち、苦難にあってはじめて、その人の節操の堅さや意志の強さが分かる。
上辺だけ装っている外見、綺麗に並べられている言葉だけ、順調に事を進めているときの立ち居振る舞いだけでは、決して判断できない。
苦難に立ったとき、追い詰められたときに、その人の本性が出る。
私は高校卒業まで田舎で育ちました。この言葉を聞いたときまさに台風が過ぎた後の田んぼをイメージしました。

台風シーズンの9月10月は稲刈りシーズンと重なるので、成長しきった稲が台風によってなぎ倒されます。ですが、ところどころにしっかりと耐えている部分があるのです。
これがまさに「疾風に勁草を知る」のイメージ図であり、同時に自分も台風に耐えている部分のような人になりたいと思うようになりました。
そして苦難困難は、難が有るということでありがたい(有難い)ことでもあります。

現実世界に例えてみると
ではこの「疾風に勁草を知る」を現実世界に例えてみるとどうでしょうか?
冒頭で触れたように、仕事やアルバイトで、忙しいときや大変なときなど弱い立場に立った時、イライラしたり気性が荒くなって関わりにくい存在になっていませんか?
部活やスポーツなど勝負事で追い詰められたときやピンチのとき、誰かのせいにしたり諦めてしまったりしていませんか?
弱い立場に立ったときこそ「疾風に勁草を知る」のごとく対処することが大切です。いかに冷静に、普段通りまたは普段よりも良い対応ができる人こそ、素晴らしい人であり信頼や実績に繋がってくるという意味かと思います。
また、周囲には猛烈な風が吹いたときすぐになぎ倒されてしまう人は多いと思います。そんな時はこちらもイライラしたりは向かうのではなく、勁草な対応を意識しましょう!
まとめ
今回は、「疾風に勁草を知る」という言葉を紹介しました。
言葉の発祥、ストーリー、言葉の意味ままとめ、普段の生活そ想像して「疾風に勁草を知る」という意識のすすめをまとめました。
猛烈な疾風に耐えてこそ、くじけて折れることのない「本物」を知ることができる。
激しい風が吹いてはじめて強い草が見分けられる。すなわち、苦難にあってはじめて、その人の節操の堅さや意志の強さが分かる。
上辺だけ装っている外見、綺麗に並べられている言葉だけ、順調に事を進めているときの立ち居振る舞いだけでは、決して判断できない。
苦難に立ったとき、追い詰められたときに、その人の本性が出る。
ひとつの考え方として参考になれば嬉しいです。
コメント