目次
はじめに
今回は、毎週木曜日21時から約1時間に渡り放送されているバラエティ番組「千鳥のクセがスゴいネタGP」より、お笑いコンビ・スリムクラブさんの世間に訴えかけるネタをテーマにまとめていきます。
Twitterでも「深い」「刺さる」といった共感を生み、注目を集めました。
本ブログでも、日本人らしさとしていくつか記事にしてきましたが、この内容も非常に考えさせられる内容となっています!
※別記事にて最新6コントをまとめています。こちらも併せてご覧ください。




「千鳥のクセがスゴいネタGP」について
『千鳥のクセがスゴいネタGP』は、千鳥がMCを務め、今輝く人気芸人たちが、普段披露しているネタとは一味違う“クセがスゴいネタ”を披露する番組です(番組HPより)。
また、公式YouTubeチャンネルもあり、裏側も公開されています。
「普段披露しているネタとは一味違う」にあるように、独特なネタが繰り広げられていて、演者側もチャレンジの幅が広がっている番組かと思います。
また、番組から出た狩野英孝さんのクセスゴソングが有名で、知っている人も多いかと思います。
「スリムクラブ」さんについて
スリムクラブさんは、吉本興業に所属する沖縄県出身のお笑いコンビです。ボケ担当の真栄田賢さんとツッコミ担当の内間政成さんから成っています。
2005年にコンビを結成し、人気お笑いネタ番組「エンタの神様」での「快物フランチェン」で知名度が上がり、さらに2010年のM-1グランプリ準優勝で飛躍されました。
そんなスリムクラブさんが、「千鳥のクセがスゴいネタGP」に初登場したのが2021年3月4日の放送回でした。披露したネタは「バス」。これに千鳥の大悟さんも絶賛し、毎回1組が選出されるグランプリを受賞しています。また、以降の出演でも同系統のネタが披露され、注目を集めています。
そんなネタについてまとめていきます。
コント「バス」
2021年3月4日放送
このネタは、スリムクラブさんのクセスゴ初登場回でした。
コントは、バス内でのシーンとなります。
「バスっていいよな~」の内間さんの一言から始まります。
そこに現れた様子がおかしい人(眞栄田さん)は内間さんと向かい合うように座ります。

テロップの大悟さんも「もう席立った方がいいね」と一言。そして様子がおかしい人は語りだします。
目をそらさないで。
人の目気にしてるでしょ。
今、まわりにどう見られてるかって。
私と絡んでたらどう思われるか。
まわりの目を気にしてなんて思われるか。
今の日本人ですこれが。
批判を恐れて、思ってることも言えなくなって。
様子のおかしい人に絡まれたら誰もがこうなるかと思いますが、そうでなくとも「批判を恐れて、思っていることを言えない」という部分は多くの人に当てはまるかと思います。
そんな日本人に向けたメッセージに、千鳥の2人も「すごいなぁ」と感想し、グランプリを受賞しました。
コント「電車」
2021年3月18日放送
このネタは、2回目の登場で、前回同様に日本人に向けたメッセージとして紹介されます。
コントは、電車内でのシーンとなります。
「電車っていいよな~」の内間さんの一言から始まります。
そこに現れた様子がおかしい人(眞栄田さん)は内間さんの隣に立ち、「お父さん、お母さん、ごめんなさい、公務員になれませんでした。私もう40歳を過ぎました、隣の家の子と比べないでください。」と電話をします。
そして、羽織っていたコートを脱ぎ、さらに怪しさを増します。

そして隣の内間さんにこう訴えかけます。
あんた壊れてるよ。あんたおかしいって。
電車で電話してるんだよ?なんで注意しないの?
明らかにマナー違反だよね。
「おかしい」って思ってたよね?
それでも言えない。なぜか?
これが今の日本人です。
思ってても言えない。「事なかれ主義」
トラブルを恐れてる。
思ってたら言おうよ。
これにノブさんは「お前には言えんよ」と突っ込みますが、そうでなくとも「批判を恐れて、思っていることを言えない」という部分は多くの人に当てはまるかと思います。2回目ですが(笑)
コント「ラーメン屋」
2021年5月6日放送
人気ラーメン店の列に並ぶ内間さん。そこに様子のおかしい人(眞栄田さん)が現れ、2人挟んだ前に割り込みされます。

そして、こう訴えかけます。
なぜ注意しない?
この人たち(前の2人)が注意すると思った?
この人たちだけの列?
あなたの列でもあるでしょ?
これが日本人。
みんなの中だと発言出来なくなっている。
個人個人思っていることあるよね?言っていきましょう。
人任せになる部分は誰にでもありますし、トラブルになるリスクを恐れ行動できない人が多いことに訴えかけるコントでした。
コント「バス停」
2021年5月27日放送
バス停でバスを待つ内間さん。
そこに現れた様子がおかしい人(眞栄田さん)は内間さんの隣に立ち、「お父さん、お母さん、ごめんなさい、生まれた時と見た目が変わってしまいました。キープ出来せんでした。そんなお父さんお母さんと、果たしてあと何日会えるのか。本当は分かっていながら、今年も帰省しませんでした。申し訳ない。それでも言わせてください。仕送りありがとう。キープしてください。また連絡します。」と電話をします。

そして、「どんどん自分が嫌いになる」と、右手に持っていたタバコを投げ捨てます。
それを「すみません、ポイ捨てダメですよ」と拾い上げて注意する内間さん。
そして、様子がおかしい人の訴えかけに移ります。
今、日本人は変わりました。
今まで見て見ぬふりだった。
それがちゃんと言えた。素晴らしい。
でも油断しないで。
もっと変わらないといけない。
日本人はもっと変わらないといけない。
ここでも、ノブさんに「そうね」とつぶやかせました。言えるか言えないかはもちろん大切ですが、もっと大きく変わらないといけないことを訴えかけていました。
コント「新幹線」
2021年6月10日放送
コントは、新幹線で終点に着いたところから始まります。
内間さんは、降りようと席を離れたところ、前の席で寝ているおじさんに気が付きます。ですが「まあいいか、駅員さんが来るだろう」といった様子でその場を去ろうとします。

ですが実はこのおじさんは起きていて「ちょっと待ちなさい」と声を出し、こう訴えかけます。
なぜ、起こさない?
電車で寝過ごしている人がいたら、起こしてくれるのが優しさでしょ。
あなた依然変わろうとした。
あなた依然変わろうとした。
私がタバコを捨てた時、注意しましたよね?
あの時とても嬉しかった。
それが何ですか。また戻った。昔のあなたに。
これが今の日本人。
人がマナー違反した時は言える。
でも、優しさを出すとき躊躇してしまう。
あったはずよ?あなたの中に起こしてあげようかなって優しさが。
感じてたら出していこうよ。
ゲストで出演していた岡田結実さんも「優しさは躊躇してしまう」のときに「あ~、たしかに」とつぶやきました。
岡田結実さんと同じように「優しさは躊躇してしまう」に共感できる人は多いのではないでしょうか?
コント「路上」
2021年7月8日放送
残業で帰りが遅くなった内間さん。帰宅途中、酔っ払って寝ている人がいました。

どうしようかなと考えつつ、自分用に買っていたコンビニ袋からペットボトルの水をそっと置いてその場を去ろうとします。
「すみません、ちょっと待ってください」と起き上がる酔っ払いは、こう続けました。
お水ありがとう。
あなたやれること全部やったかな?
酔っ払いがいたら、起こしてあげて、水をあげて、お家まで送ってあげる。
これで完結じゃない?
これができていない。
これが今の日本人です。
なぜか愛が足りない。
もっと愛を持って行動し、もっと愛を持って接し、もっと愛を持って生きる。
愛が必要だ日本人は。
「そこまでできないよな~」と言いつつも、「あいつの言うこと大概当たってる」「そこまで間違えていない」と評価しました。
今の日本人に訴えかけるメッセージ
これまでの放送回をまとめると以下のようになります。
- 「バス」・・・周囲の目を気にして、思っていることを言えない
- 「電車」・・・マナー違反を注意出来ない
- 「ラーメン屋」・・・マナー違反を注意出来ず、誰か頼み
- 「バス停」・・・マナー違反を注意できるのは当たり前、もっと変わらないといけない
- 「新幹線」・・・優しさの行いは躊躇してしまう
- 「路上」・・・できることはもっとある
思っていることを言えない日本人
我慢や察するという環境で育ってきた日本人は、海外の人から「日本人はテレパシーを使ええる」と言われるほど、おもてなし精神に長けています。
ですが、評価される部分もあれば、そうではいけない部分もあります。近年では、自己表現できないことが問題視されることも多いです。
そんな日本人に、このままではいけないと訴えかけるネタでした。
人任せな日本人
義務教育を中心に、集団行動や輪から飛び出す行為をダメと教育されてきた日本人は、アクションを起こすことを苦手とします。
そして、安定を求める傾向にあるため、トラブルを避け、誰かがやってくれるだろう、誰かが解決してくれるだろうと人任せなのも多い傾向にあります。
まとめ
今回は、毎週木曜日21時から約1時間に渡り放送されているバラエティ番組「千鳥のクセがスゴいネタGP」より、お笑いコンビ・スリムクラブさんの世間に訴えかけるネタをテーマにまとめました。

「不思議なおじさん 日本人へのメッセージ」として紹介され、Twitterでも「深い」「刺さる」といった共感を生み、注目を集めています。
これまでの出演をまとめると以下のようになります。
- 「バス」・・・周囲の目を気にして、思っていることを言えない
- 「電車」・・・マナー違反を注意出来ない
- 「ラーメン屋」・・・マナー違反を注意出来ず、誰か頼み
- 「バス停」・・・マナー違反を注意できるのは当たり前、もっと変わらないといけない
- 「新幹線」・・・優しさの行いは躊躇してしまう
- 「路上」・・・できることはもっとある
「これが今の日本人です」というフレーズを残し、日本人に訴えかけているコントは、今後の展開も注目です。
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