目次
はじめに
今回は、「サラリーマン」を約3年経験しての「サラリーマンという働き方」についてまとめていきます。
まずは、その私のサラリーマン生活ですが、以下のような経歴となります。
新卒で都内の一般企業へ就職(東証一部上場企業)
2018年4月入社ー2021年2月退職(計2年11カ月)
入社後、約1週間の新入社員研修と約半年間の事業所研修(6カ月間)
以降本社勤務で経営企画部に配属(2年4カ月間)
有給消化(1カ月間)
実際に働いて感じたことについてまとめていきます。
サラリーマンの前提
【1週間】週5日出勤、週2日休日
1週間のうち、5日間が仕事、2日間が休日というのが一般的です。
その他、祝日や祭日の休日があり、年間で120日程度の休日となります。
1年間の365日のうち、2/3が仕事で、1/3が休みといったバランスとなります。
【1日】約8時間労働+残業
1日で考えてみると、9時から18時の定時(9時間拘束8時間労働で昼休み1時間)プラス残業となります。
24時間のうち9時間が仕事の時間。プラス残業時間。
支度や通勤で前後合わせて人によりますが、2~4時間が仕事付随時間となります。
24時間のうち半分近くは仕事に関係する時間といったところでしょうか。
収入面の振れ幅が小さい
収入面が毎年大きく変わるといったことがありません。
何か特別な功績を上げた。ケガでしばらく入院した。といったことがあっても1年で半減や倍といったことはあまりありません。
プラスにもマイナスにも振れ幅が小さい傾向にあります。
また日本的雇用である、「終身雇用」と「年功序列」の風潮は残る中、先が長くはないとされています。
日経BP「どうなる年功序列?その背景や成果主義への移行について知る」より
メリット
安定した収入
まずは、なんといっても「安定した収入」にメリットがあります。
正社員として雇用され、会社の仕事を何もできませんが、初月から20万円ほどの収入を得ることができます。
会社によりますが、「基本給」「各種手」「残業代」「インセンティブ」などが主な収入の構成となります。
また、ボーナスの支給もあり、「在籍期間によって支払われるボーナス」と「業績によって支払われるボーナス」があります。
ざっくり1年目から300万円程度の収入を得られることは大きなメリットでした。
社会保障や税金の源泉徴収
毎月、給与天引きという形で社会保障料の支払いや税金の納税を会社が代わりにやってくれています。
面倒なことを会社が代わりにやってくれるので、メリットではありますが、気にしないことでデメリットにもなってしまいます。
詳しくは、デメリットでまとめます。
また、サラリーマンの社会保険料と税金については過去記事にてまとめていますのでご覧ください。

休日の過ごし方
「安定した収入」と「源泉徴収で面倒なことを考えなくていい」という点から、休日は特に仕事のことを考えることなく過ごしていました。
ショッピングに出かけたり、映画やドラマを観たり、学生時代の友人と飲みに行ったり。
オンオフの切り替えに余計なことを考えずに済み、休日は気楽に過ごせるという利点がありました。
デメリット
外的要因
「年功序列」「終身雇用」の崩壊
古き良き日本的雇用である「年功序列」「終身雇用」の崩壊が今後の経済のトレンドとなっています。
先ほどの日経BP「どうなる年功序列?その背景や成果主義への移行について知る」
「経団連の中西宏明会長」「トヨタ自動車の豊田章男社長」の「終身雇用を守るのは難しい発言」
給与水準の停滞
また、年収の推移が停滞しています。

社会保険料や税金の増加
年収の水準が変わっていないのに、社会保険料や税金の負担はどんどん増えていっています。

内的要因
成長を阻害する
メリットである「安定した収入」「源泉徴収の面」によって、居心地の良さを感じてしまう傾向があります。
実際に月20万円程度プラスボーナスで贅沢とまではいかなくともそれなりの生活はできます。
また、会社での仕事は業務が細分化されていて、その一端を担うことがほとんどです。
役職や立場が上がれば裁量権が増え、様々なことを経験できますが、今その立場にいる人を押し退ける競争が強いられます。
「このままが楽」「このままでいいや」といった気持ちが生まれ、将来の不確実性に備えられなくなってしまいます。
私も実際に、細分化された業務の一端でしたし、成長する機会が少なく、モチベーションの維持ができなかったタイミングが何度も訪れました。
学ぶ習慣が無くなる
また、1年の2/3、1日のほとんどが細分化された業務の一端であるために、意識的に時間を確保しないと学ぶ習慣が無くなってしまいます。
1日の中では、仕事の時間以外に食事や家事、睡眠時間が必要です。
1週間の中では、休日にリフレッシュ時間が必要です。
日々淡々と過ごしてしまうため、学ぶことが無くなってしまうのです。
また、社会人の平均勉強時間は1日6分という調査結果も出ています。

比較ができない
この点は、サラリーマンとして生活するうえで、上記のようになってしまうことが多く、同じ会社に長く務めることで、「その会社のその業務の人」となってしまう傾向があります。(つまり誰でもできる仕事、代替えが効く仕事)
同じ会社で同じ業務をしているだけでは、ルーチン化され新しい考えや取り組みの機会を失ってしまいます。
他の会社はどういう仕事なのか、どういう制度があるのか、いくらの条件で雇ってくれるのかを知ることが無いまま日々を過ごすことになります。
「自分の市場価値を知る」「適職が何なのかを発見する」といったことにも繋がるので、比較や相場を知ることは、万能な行動であり、とても重要です!

また、人は良くも悪くも周囲の環境によって変わります。同じ会社に留まってしまうことで一定の当たり前が形成されていきます。しかし、自分の当たり前は他の人の当たり前ではありません。
このような考え方が一定の範囲に収まってしまうというデメリットにもなってしまいます。
まとめ
今回はが約3年間のサラリーマン生活を通して感じた「サラリーマンという働き方」についてまとめました。
サラリーマンは、
●1週間のうち、「週5日出勤、週2日休日」である。
●出勤の1日のうち、「約8時間労働+残業」と「支度や通勤時間」がかかる。
という時間的な面と、
●収入面の振れ幅が小さい
という金銭的な面があります。
メリットとしては、
●安定した収入
●社会保障や税金の源泉徴収
●休日の過ごし方
といった「安定」という面があります。
デメリットとしては、
外的要因の
●「年功序列」「終身雇用」の崩壊
●給与水準が停滞している
●社会保険料や税金の増加
内的要因の
●成長を阻害する可能性がある
●学ぶ習慣が無くなる傾向にある
●会社に固執してしまって比較ができない
といった点があります。
このメリットデメリットを考えられたことや、自分を見直すきっかけも自らの意思と行動で時間を作らなくては、見えてきません。
私は、「サラリーマンという働き方」は今後の情勢や自身のなりたい姿と合っていないと感じました。
コメント